その圧倒的重要度について
「プロテイン」を和訳すると「たんぱく質」です。
プロテインという言葉は日本ではまるで「最近出てきた筋肉を付けるための魔法のサプリメント」かのような扱いをされていますが、本来の意味が殆ど伝わっていないのではないでしょうか。プロテインは「筋トレをしている人が飲むもの」、粉で販売されている「プロテインパウダー」や飲料として販売されている「プロテインドリンク」のイメージをお持ちの方が多いのではないかと思いますが、実際はそのような狭義のもののみを指すものではありません。「プロテイン」の語源は古代ギリシャの言葉で「プロテイオス」、意味は「もっとも重要なもの」です。動物のドキュメンタリーなどを見ていると「〇〇は貴重なタンパク源を探して~」のようなナレーションは良く聞くでしょうし、現状の日本の栄養指導としても脂質炭水化物と並んでたんぱく質(プロテイン)は「三大」栄養素の扱い、ほとんどの食品にその栄養量が表示されているなどの実態を考慮すれば「最重要」クラスの非常に重要な栄養素です。その重要度を表すかのように人間のカラダは、筋肉のみならず内臓・骨・血液・髪の毛、皮膚、爪に至るまでほとんどタンパク質(と水分)で構成されており、この重要栄養素が足りている・不足しているでカラダの状態に大きな影響があるものとして考えること、具体的には「筋力」のみではなく「日々の体調」や「髪の毛のコシ」「肌の皮膚感」などにも影響が出るものと考えるのが妥当ではないでしょうか。ちなみに女性向け美容成分として有名な「コラーゲン」もたんぱく質の一部分ですので、たんぱく質さえ摂取していればわざわざお金を出してサプリメント等で摂取する必要性すら不要となるという観点すらあります。
その重要性については計り知れないほどの観点がありますが、その実効性を生活に落とし込み示すために、どの程度プロテイン(たんぱく質)を摂取すべきなのか?について説明します。
プロテイン1日1杯飲めば大丈夫?
明らかに足りません。食事から積極的に摂取しましょう。
カラダづくりを行うという観点では「最低でも体重x1グラム できれば体重x2グラム/1日」が一つの具体的指標となります。つまり体重60キロの方なら「最低でも60グラム できれば120グラム」ということになります。一方でプロテインパウダーやプロテインドリンクで摂取できるたんぱく質量は多くても20グラム程度が殆ど、60キロの方の最低ラインから3分の1、理想量からすれば6分の1と全くもって1杯では不足しています。あくまでも先ほどの必要量は体重60キロを前提としていますので、それ以上の体重の場合は更に必要なグラム数は当然上がりますし、いずれにしても「1杯のプロテイン(たんぱく質量20グラム)」では充分ではないことは明らかだと思います。
ではどうやってたんぱく質の摂取量を満たしていくのか?それは普段の食事において摂取するたんぱく質量を増やすことで、プロテインパウダーやプロテインドリンクなどのサプリメントはあくまでも不足分のたんぱく質量を満たす「栄養補助食品」としてサブ的に活用するような組み合わせた習慣を構築することです。たんぱく質を主に摂取できる食材としては肉・魚介類・卵・豆など、最近ではたんぱく質量が多く含有された食品も増えており、うまく組み合わせて摂取量を増やせるようにコントロールしていきましょう。
ただ「普通の食事」とされているような献立では恐らく不足してしまうことが想定されますので、具体例を示しながら説明します。たんぱく質摂取で分かりやすい食材として例えば鶏肉(メジャーなむね肉もも肉を想定)があります。スーパーでお買い物をされる方なら分かりやすいと思いますが、鶏肉は基本的には1枚単位で販売されていて概ね1枚300グラム程度です。300グラムの鶏肉に含まれるたんぱく質量は約60グラム程度、つまり鶏肉だけでたんぱく質量を確保しようと思えば60グラム目標なら1枚300グラム、120グラム目標なら2枚600グラムの鶏肉を食べる必要があります。他の例を出せば、例えばファミレスでハンバーグを食べたとしましょう。一般的なハンバーグのサイズは大体150グラム程度(牛肉はややたんぱく質割合が低いので)、たんぱく質含有量は20グラム程度、つまり60グラム目標で1日3食、120グラム目標なら6食ファミレスのハンバーグを食べることが必要という計算になります。あくまでもイメージを持っていただくために1つの食材や食品でお伝えしましたが、実際は上手くカロリー管理アプリなどを活用し自分自身の普段取っている食事の栄養価を把握しながら様々な食品食材を組み合わせて摂取していく形が現実的です。
慣れるまでは大変かもしれませんが、大切なカラダに大きな影響を与える栄養素となりますので、自分自身の生活に工夫しながら積極的に摂取していきましょう。
最後は栄養バランスを整える
栄養の王様とは言っても、とは言え万能でもありません。
非常にカラダに大きな影響のあるたんぱく質だからと言って、それだけを摂取しているだけでは栄養「バランス」は整いません。三大栄養素の他2つ、主にカラダの調子を整える「脂質」、主にカラダを動かすエネルギーとなる「炭水化物(糖質/食物繊維)」の摂取も変えたいカラダの方向性に沿って摂取量を調整することは重要です。
よく「〇〇の栄養を取れば/〇〇の栄養素を取らなければカラダが〇〇になる」といった極論がテレビやネットなどで散見されますが、声を大にして言いましょう「そんな簡単な訳ありません」。そのような極端な栄養の摂り方では、星の数ほど失敗例があるでしょうし、ご自身の経験でも恐らくそうでしょう。
もっと言えば、、、栄養摂取のバランスを整えることはもちろん非常に重要なことでもありますが、我々は「動く物」書いて「動物」という生物、適切な栄養摂取をしながらカラダもしっかり動かしていくことでカラダは最終的に整っていきます。自分のなりたいカラダになっていくにあたり「〇〇だけ」ではなく、総合的に取り組むことが大切です。
我々も三軒茶屋を中心とした都内6店舗のパーソナルジムとして展開しており無料体験(カウンセリング含む)も対応可能ですのでご不安であればご相談ください。
何卒宜しくお願い致します。